彼は、生徒達との約束を守るため、自らの夢をかなえるために、
野球のプロテストを受けた。
結果は見事に合格である。
このとき彼は、すでに35歳になっていたが、ここから、彼の快進撃が始まる。
彼は、ピッチャーとして、デビルレイズとマイナー契約し、
その後、すぐに、メジャーへと昇格する。
一度忘れたはずの夢を、
無我夢中で白球を追いかけていた頃に見た、大歓声の中でプレイする夢を、
彼は、ついに実現した。
彼は、メジャーリーグで、2シーズン、
ワンポイントリリーフとして、人々の記憶に残る、素晴らしいプレイをした。
「高校教師から、35歳でメジャーリーグに転進した男」の生き様は、
人々に夢と勇気と感動を与えた。
そして、彼の自伝はたちまち、ベストセラーになり、映画化もされ、大ヒットとなった。
以上は、「オールドルーキー」として、全米から親しまれ、
メジャーリーグの歴史の中に1ページを飾った、
ある男のものがたり、 「ジム・モリス」 の話である。
おわり。