調整の力

近代経済学の重鎮、ジョン・メイナード・ケインズ氏によると、「預金は犯罪行為」だそうす。「あなたが預金を増やせば増やすほど、失業者が増えるんです。」と。

この度、オバマ米大統領は大統領経済諮問委員会(CEA)委員長にカリフォニア大バークレー校のクリスティーナ・ローマー教授を任命されましたが、この方、見た目は優しそうな普通のおばさんですが、大恐慌研究の権威で在られるようです。この方は、「ケインズは、私のアイドル」と言っています。アメリカの母は強し!!

そういえば、榊原英資教授も、著書にて、「かつて江戸時代の農村といえば、民衆が貧しい暮らしをしていた時代と思われていたが、最近の研究によると、自治システムが整い、比較的平等な富の分配が行われ、貧富の差があまりない経済的豊かな社会であったことがわかっている。」とのべられております。

思うに、富とは、誰か個人や団体が、欲望のままにかき集めることができたとしても、ある沸点のような所に達すると、調整の力が自然にはたらいて、取り上げてしまうのではないでしょうか。

現代の富とは、主に「お金」であります。さらには、金融工学という名の下に、何十倍にもふくらますレバレッジ運用方で、実体の無い巨万の富を己の物にするのが最先端とされています。

しかし、昔の富は、お金よりも、家、畑、食料や家畜、絹、などの物質が主体で、それらは、基本的には地球の大地から出てきたものですから、人間が欲のまま管理しようとしても、必ず、争いの元にもなるし、そもそも、神や仏のご意思に反するとした、極めて道徳的な精神社会があったのではないでしょうか。

特に日本という国は。 

合掌。

参考著書 「榊原式スピード思考力」榊原英資 幻冬舎
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